■概要
日本全国を統一した豊臣秀吉が、関東一円を支配する徳川家の影響力をけん制するために五奉行筆頭である浅野長政に命じて築城した城であり、甲府市中心街の一条山と呼ばれる小山に位置する広大な平山城である。
■見どころ
石垣は一部改修されているものの、当時の様子をそのままに伝えており、天守台からは甲府盆地を360度取り囲む山々を見ることが出来る。豊臣秀吉が名目上は部下でありながら決して心を許すことのできなかった徳川家康と対峙した場所として戦国ファンには是非おススメしたい城である。武田ファンの方はスルーしてしまいがちな城かもしれないが、甲府盆地全体を見渡せる城であり、躑躅ヶ崎館(武田神社)や新府城跡などの位置関係を理解し、武田氏支配の歴史に思いを馳せるうえでもおススメしたい。
城の防御性については、各種サイトや城内でもあまり触れられていないが、稲荷櫓に展示されている模型を見ると、それぞれの門から天守台へ至るルートには複数の門や曲がり角・屋敷があり、複雑に設計されている。当時の甲府城は現在の数倍広大な敷地であったことも考慮すると、容易に攻めることのできる城では無かったことが想像できる。
その他の見どころとしては、石垣の表面に更に石垣が積まれており、別の時代に石垣を上塗りして補修した「二重石垣」と呼ばれるものを見ることができる。
<天守台>
■城データ
- 登城日 2017年8月23日(水)
- 住所 山梨県甲府市丸の内1丁目
- 電話番号 055-227-6179(甲府城管理事務所)
- 公式HP 甲府市公式HP
- 入場料 無料
- 駐車場 有料(公式Pなし。周辺コインパーキング等へ)
- 所要時間の目安 90分程度
- 混雑度 小
- 注意点 特になし
※管理人が登城時の情報です。登城の際は必ず公式HPで最新情報をチェックして下さい。
■管理人の勝手な評価
~城として~
~城として~
- 難攻不落度 ★★☆☆☆(堅固な作りだが、一般的な平山城)
- 歴史に浸れる度 ★★★☆☆(豊臣・徳川対峙の歴史に浸りましょう)
- 他では見れない度 ★☆☆☆☆(特異な部分はあまりないかと)
- 総合評価 ★★☆☆☆
~行楽地として~
- アクセス性 ★★★☆☆(中央道双葉スマートICから20分程度)
- 登城のしやすさ度 ★★★☆☆(それなりに広いですが楽です)
- 分かりやすさ度 ★★★☆☆(解説、案内パネルもそこそこ)
- 景観度 ★★★☆☆(甲斐を囲む山々が見れます。天気が良ければ富士山も)
- 女性と行ける度 ★★★★☆(山梨観光の一部としてなら問題なし)
- 総合評価 ★★★☆☆
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