概要
戦国時代に浅井氏によって築城された山城であり、日本五大山城に数えられる難攻不落の名城です。
織田信長が、自身の妹・お市の方の夫・浅井長政の朝倉方への寝返りによって、長政の立てこもる小谷城を攻め、自身の義兄弟でもある長政を自刃に陥れた悲劇の舞台で有名です。
見どころ
浅井長政の立てこもった「本丸」、父・久政の立てこもった「山王丸」、長政と久政の連絡路を断つために信長配下、羽柴秀吉が清水谷より崖を登って陥落させた「京極丸」の遺構が残っていて、在りし日の小谷城攻めに思いを馳せることができます。
ぜひ、信長の「小谷城攻め」についてあらかじめ書籍等で勉強してから訪問する事をおススメします。
(戦国初心者の方は後述する「センゴク」(漫画)での学習がおススメ)
難攻不落の山城ですが、山の中腹である番所跡まで自家用車での乗り入れが可能です。但し、小谷城バスの運行期間は、自家用車で行くことができない(500円払えばバスで行くことは可能)ので、公式HPでバスの運行予定を確認してから訪問したいところです。
麓から自分の足で登りたい場合は、小谷城戦国歴史資料館に駐車して、東方向の登山口(追手道)から山に入ることとなります。(西方向の山道から山崎丸→福寿丸→大嶽城→山王丸と行くルートもあるが、現地スタッフの話によると、かなりの確率で熊に遭遇するとのことで避けた方が無難)
特にこだわりが無ければ番所跡から馬洗池→大広間跡→本丸→京極丸→山王丸と行ってそのまま帰ってくるルートがおススメです。(途中、浅井長政が自刃した赤尾屋敷に寄るのをお忘れなく)
もし時間と体力に余裕があれば、信長の小谷城攻めに伴い朝倉氏が援軍を駐留させた小谷城の支城・大嶽城まで足を延ばしたいところです。
見落とされがちですが、番所跡付近に、朝倉氏の名将・朝倉宗滴が浅井の裏切りを牽制するために、小谷に乗り込んで築城し立てこもった「金吾丸」が存在します。小谷城跡と比べると遺構はそれほどでもないですが、興味のある方はあわせてどうぞ。
番所跡からのルートであれば余程大丈夫だとは思いますが、やはり熊出没注意の看板は出ているので、念のため熊対策品(熊鈴、ラジオなど)の持参を。
公式パンフレット
あわせて巡りたい
・姉川古戦場跡
織田・徳川連合軍が浅井・朝倉連合軍を打ち破った戦であり、浅井・朝倉
滅亡の契機となった。
・大嶽城
小谷城の支城であり、信長の小谷攻めに伴い、浅倉氏援軍が立てこもった城
山王丸から少し足を伸ばしたところにある
・虎御前山
小谷城攻めにあたって信長が本陣を置いた山であり、小谷山の正面に位置する
堀切などの当時の遺構が残っている
・小谷城戦国歴史資料館 ※100名城スタンプ設置場所
小谷城からの出土品や浅井氏の歴史をパネルで見ることができるため、事前に訪問して
おけば、より城散策を楽しめる。ボランティアガイドの方がクイズ形式で非常に丁寧に
説明して下さるのでためになるが、登城前で時間が無ければ説明を断ろう。
事前学習コンテンツ
・宮下英樹「センゴク」13~15巻
「小谷城虎口攻めの章」で、秀吉の小谷城攻めを漫画で読むことができます
・大河ドラマ「江」1話
お市の方が浅井家に嫁いでから小谷城陥落までの下りを見ることができ、
長政とお市の方が小谷城から琵琶湖を眺めるシーンは実際の小谷城(大広間跡付近)
で撮影されていますので、事前に一見の価値あり。
但し、小谷城攻めについて詳細な解説は無いため、江だけでの事前学習は非推奨。
城データ
- 登城日 2017年6月24日(土)
- 住所 滋賀県長浜市湖北町伊部757-1(戦国ガイドステーション)
- 電話番号 0749-78-0300(戦国ガイドステーション)
- 公式HP 滋賀・びわ湖観光案内
- 入場料 無料
- 駐車場 無料(番所跡 or 小谷城戦国歴史資料館)
- 所要時間の目安 90分程度(番所跡~山王丸の往復のみ)
- 混雑度 少
- 注意点 番所跡まで車で行く場合も、念のため熊対策(熊鈴等)は準備して
いきましょう。
(麓から登山する場合は、熊対策に加えてトレッキングに適した服装
必須)
管理人の勝手な評価
- 難攻不落度 ★★★★★(急峻な山の頂上に築かれた堅城です)
- 歴史に浸れる度 ★★★★★(秀吉による小谷城攻めの歴史に思いを馳せましょう)
- 他では見れない度 ★★★★★(日本五大山城に入る大規模な山城です)
- 総合評価 ★★★★★
- アクセス性 ★★★★☆(小谷城スマートICから車で5分)
- 登城のしやすさ度 ★★★☆☆(番所跡からであれば大したことありません)
- 分かりやすさ度 ★★★☆☆(図解を交えた解説板多数)
- 景観度 ★★★★☆(琵琶湖を一望できる大河ドラマのロケ地あり)
- 女性と行ける度 ★★★☆☆(普通の女性でもまあ大丈夫です)
- 総合評価 ★★★☆☆
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