概要
月山富田城(がっさんとだじょう)は、戦国時代において最難関と言われた難攻不落の山城で、中国山陰地方の雄・尼子氏の中心拠点でした。
見どころ
合戦の舞台としては月山富田城の戦い(第一次:大内vs尼子、第二次:毛利vs尼子)が有名で、第二次において毛利家は月山富田城を陥落させ尼子を屈服させますが、この時も武力によって陥落させることはできず、兵糧攻めによって陥落させたことからも、難攻不落ぶりが伺えます。
構造としては、城下町から川を渡ったところからすぐ斜面が始まっており、標高192mの山頂に本丸が存在します。山頂に至るルートは麓から大手道、搦手道、裏手道の3ルートがありますが、いずれも城門を備え、中腹の山中御殿(城壁、虎口あり)に繋がっています。また、山中御殿からは「七曲り」と呼ばれる急峻なくねくね道を登って山頂に至りますが、山頂においても手前から三ノ丸、二ノ丸と続き、一番奥が本丸となっています。
攻め寄せる軍勢は渡河、城門、山中御殿、七曲り、三ノ丸、二ノ丸、本丸の順に制圧していかねばならず、それらの過程で多大な攻め手の兵の損失を受けてしまうことは想像に難くないところです。月山富田城跡の散策では、ぜひそうした難攻不落ぶりを体感しながら歩き回ってみて頂ければと思います。
推奨ルートとしては、麓の安来市立歴史資料館の駐車場から千畳平→太鼓壇(山中鹿介像)→奥書院→花ノ壇(侍所復元屋敷あり)→山中御殿→七曲り→三ノ丸→二ノ丸→本丸の順に登って同じルートで戻ってくるのがおススメです。山中御殿まで下りた後に体力と時間があれば、巌倉寺、能楽平など残りのスポットも制覇したいところです。(下に案内板の写真を掲載しているのであわせてご覧下さい)
七曲りについては急峻な山道ですが、現在は階段が整備されており、登頂はそれほど困難では無いです。(長ズボン+靴であれば、普段の服装でも登頂可能)
管理人のお気に入りスポットは、花ノ壇の侍所復元屋敷です。
復元屋敷の囲炉裏に腰を掛けて、月山富田城を眺めながら、尼子氏支配の時代にタイムスリップした気分を味わって頂ければ幸いです。
100名城スタンプラリーの方は・・・
・松江城(No.64) 北方面に車で下道45分程度
事前学習コンテンツ
・大河ドラマ「毛利元就」
月山富田城は初回から頻繁に出てきます。
もちろん月山富田城の戦いについても出てきますので、是非事前にご鑑賞ください。
城データ
- 登城日 2017年7月15日(土)
- 住所 島根県安来市広瀬町町帳752(安来市立歴史資料館)
- 電話番号 0854-32-2767(安来市立歴史資料館)
- 公式HP 安来市観光協会
- 入場料 無料
- 駐車場 無料(安来市立歴史資料館)
- 所要時間の目安 180分程度
- 混雑度 小
- 注意点 トレッキングウェアまでは必要ありませんが、最低限
長ズボン+靴で行かれることをおススメします。
管理人の勝手な評価
- 難攻不落度 ★★★★★(武力で落ちる気がしません)
- 歴史に浸れる度 ★★★★☆(尼子vs毛利の攻防戦の歴史に浸りましょう)
- 他では見れない度 ★★★★★(これだけ堅固な山城は他では見れません)
- 総合評価 ★★★★☆
- アクセス性 ★★★★☆(安来インターから20分程度、駐車場広し)
- 登城のしやすさ度 ★★★☆☆(山城ですが、階段が整備されており比較的楽)
- 分かりやすさ度 ★★☆☆☆(解説パネルは少ないので事前学習していけば尚良し)
- 景観度 ★★★★☆(山頂からの景色はなかなかです)
- 女性と行ける度 ★★☆☆☆(戦国時代に興味のある方以外との同行は避けましょう)
- 総合評価 ★★★★☆
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