■概要
1603年(慶長8年)、関ヶ原の戦いに勝利した徳川家康が京を抑えるために築城した城。
京都御所の守備と関東が本拠地の家康の上洛の際の宿泊所の二つの役割を持っていた。
三代将軍家光のときに、後水尾天皇をお迎えするために壮麗な建築に改修された(縄張りを行ったのは藤堂高虎)。
1867年(慶応3年)には第15代将軍慶喜が二の丸御殿の大広間で「大政奉還」の意思を発表したことで有名。
■見どころ
戦国時代を制した徳川家康が「天下普請」で西国諸国の大名に分担させて作らせた城で、天皇陛下をお迎えするために大改修を行っていることからとても豪華絢爛な城です。防御施設としても、内堀・外堀や天守閣もあり、本丸への入り口は虎口で固めてあるため、家康が京の宿泊所とするに足る十分堅固な作りだと思われます。ぜひ家康も歩いた二の丸御殿の内部を散策して歴史に思いを馳せましょう。
■管理人の散策記
京都の市街地だけあって二条城のオフィシャル駐車場は高いです(2時間800円、以降30分毎200円)。ですが、少し離れたところであれば安いところもあります。管理人は西南隅櫓を少し下ったところにある「御池美福パーキング」に停めました。休日も1時間200円と割安なので、おススメです。
そんなわけで西南隅櫓から散策スタート!
外堀を東大手門の方に歩いていくと南門が見えてきます。
現在は橋が無いので渡ることはできません。
東大手門です。
ここで入場券を買って入ります。
入場券売り場は夕方にも関わらず大変な混雑でしたが、自動券売機が複数設置されているので、そんなに時間が掛からず入場できます。
二の丸御殿に向かうと重要文化財の唐門があります。
豪華な建築です。
二の丸御殿から振り返った唐門もパシャリ。
内側から見ても大変豪華です。
二の丸御殿内部は残念ながら撮影禁止でしたので、パンフレットでどうぞ。
表と裏で別の模様になっている欄間や狩野派の障壁画など全体的にとても豪華絢爛な内装になっています。朝廷からの勅使を迎えた「遠侍(とおざむらい)」や将軍の居間であった「白書院」や、親しい大名や公家を応接した「黒書院」などさまざまな役割の部屋があり、当時ここで政務が行われていたことがとてもイメージしやすくなっています。
特に大政奉還が行われた大広間は、当時の模様がイメージできるよう人形も置かれており、大変見応えがあります。
二の丸庭園。
ここも後水尾天皇をお迎えするために作られた庭園で大変立派です。
日本に36か所しかない「特別名勝」に指定されている場所なので、ここだけでも訪れる価値があるかも。
二の丸庭園を抜けて、本丸に向かいます。
本丸櫓門と東橋が見えてきます。
天守閣跡に登ります。
天守閣は現存していませんが、伏見城から移築した五重六階の天守が建っていたとのこと。
さぞ豪華だったことかと思います。
天守閣跡から見下ろす本丸。
向こうは雨が降った後なのか虹が出ていました。
こちらも重要文化財の本丸御殿跡。
残念ながら内部は非公開です。
二の丸をぐるっと時計回りに回って東大手門方面に戻ります。
こちらは途中にある北中仕切門。埋門(うずみもん)になっていて少々狭いです。
東大手門に戻ったころには閉園時間ギリギリでした。
この日は閉園後は「アートアクアリウム二条」というイベント(金魚鉢をライトアップするイベント?)をやるらしく、入場券を求める客の行列が東大手門を出て東南隅櫓のほうまで延々と続いていました。
興味は無くもないですが、この12月前の寒い中これだけの行列に並ぶ気はとてもおきないですね。
ちなみに管理人は篠山城とあわせて二条城を巡ったのですが、少し荒廃気味の篠山城と完璧に整備された二条城を比べると、同じ京都府ながらも篠山市と京都市の財政力の違いを見せつけられた気がしました(やはり世界遺産だから?)。篠山城も大変良いものを持っていると思うのですが、整備状況の違いでこれだけ差が出るものかと思った次第です。
というわけで本日の散策は終了!
- 城名 二条城(元離宮二条城)<日本百名城No.53>
- 登城日 2017年11月23日(木祝)
- 住所 京都市中京区二条通堀川西入二条城町541番地
- 電話番号 075-841-0096(二条城事務所)
- 公式HP 元離宮二条城公式HP
- 入場料 有料
- 駐車場 有料
- 所要時間の目安 120分程度
- 混雑度 大
- 注意点 特に無し
~城として~
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