■概要
豊後国(大分県)の南側に位置する城で、標高325メートル、比高95メートルに位置する山城で、豊臣秀吉による九州征伐において、衰退した大友氏を下すべく、薩摩から北上する島津氏の猛攻を防いだ名城です。
岡城を守り抜いた大友氏家臣の志賀親次は、九州征伐後に秀吉から直々に感状を授与されています。
近世の歴史では、小学校の音楽の教科書でおなじみの滝廉太郎の「荒城の月」の舞台となったことでも有名です。
■見どころ
一言でいうと「名城」だと思います。
管理人は天守閣のある「平城」より当時の面影を偲ぶ「山城」が断然好きですが、山城でこれだけ大規模で整然と石垣が積まれた城は、他では奈良県の高取城ぐらいだと思います。大手門側から眺める石垣跡は、日本の城というより中世ヨーロッパの城(見たことありませんが・・・)かロールプレイングゲームのダンジョンのようです。
江戸時代以降に大幅に整備されたのだと思いますが、防衛施設としても十分なものだと思います。
大友氏の本拠地である府内(現在の大分市内)に攻め込むには、岡城の位置する竹田氏付近を通過しなければなりませんが、東西北を山に囲まれ、南側に大野川が流れるこの堅固な岡城に阻まれ、島津軍は三度敗退することなりました。
あと、滝廉太郎が好きな人には良いのかもしれませんが、大手門付近は大音量で「荒城の月」が流れていたり、付近の道路が「荒城の月」のメロディーライン(道の上を車が走るとメロディーになるやつ)になっていたりで、若干怖いです(あまり明るい曲でもないので・・・)。個人的にはもう少し控えめにしてもらえると助かります。
荒城の月を知らない方は↓
■写真(順路に沿って)
岡城では入城券を買うと、立派な巻物型のパンフレットが貰えます。
これだけでも券を買う価値があるかも!?
岡城の全体マップは以下のような感じになっています。
一筆書きの順路が設定されていて見学しやすいです。
まずは駐車場から岡城に向かう道です。
ところどころに石垣跡がみえてきます。
坂の途中にある岡城址碑
滝廉太郎さんのアップ。
城壁と山々。
「荒城の月」感が出てます。
家老屋敷跡(民部)にある埋門
家老(中川覚左エ門)屋敷跡
屋敷の床が再現されていて、当時の生活感を感じることができます。
中川覚左エ門屋敷から眺める本丸跡
谷を越えたちょうど反対側にあります。
七曲りとよばれる急な坂道を下っていきます。
断面から見た七曲り。
少し歩くと、ちょうどぐるっと一周して駐車場に戻ってくる感じです。
- 城名 岡城(臥牛城、豊後竹田城)<日本百名城No.95>
- 種別 山城
- 登城日 2018年1月4日(木)
- 住所 大分県竹田市大字竹田2761
- 電話番号 0974-63-1541(観覧料徴収所)
- スタンプ設置場所 観覧料徴収所
- 公式HP 竹田市HP
- 入場料 有料(300円)
- 駐車場 無料
- 所要時間の目安 120分程度
- 混雑度 中
- 注意点 特に無し(山城ですが、普通の服装で登城可能)※管理人が登城時の情報です。登城の際は必ず公式HPで最新情報をチェックして下さい。
~城として~
- 難攻不落度 ★★★★☆(最強島津軍を防いだ城)
- 歴史に浸れる度 ★★★☆☆(「荒城の月」が邪魔・・・)
- 他では見れない度 ★★★★★(大規模で整然とした山城)
- 総合評価 ★★★★☆
- アクセス性 ★★☆☆☆(大分のなかでも山奥です)
- 登城のしやすさ度 ★★★★☆(山城ですが綺麗に整備されています)
- 分かりやすさ度 ★★★★☆(解説・案内も充実)
- 景観度 ★★★★☆(城自体の景観が良いです)
- 女性と行ける度 ★★★★☆(良いと思います)
- 総合評価 ★★★★☆
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