No.13 白河小峰城 ~戊辰戦争の激戦跡と気の遠くなる震災復旧現場

日本百名城

スタンプ

■概要

白河小峰城は、白河結城氏と呼ばれる奥州の超・弱小大名(失礼)が築いて本拠地とした城。
白河結城氏は鎌倉・室町時代を巧みに生き抜いてそれなりに全盛期を迎えるが、戦国時代になると一族内での内紛を強い隣国・佐竹氏につけこまれ、度重なる侵攻を受けて衰退。その後、豊臣秀吉の天下統一総仕上げの「小田原征伐」における参陣要請を無視したため、秀吉の怒りを買いあえなく領地没収。
その後、会津領に組み込まれ蒲生、上杉、蒲生、丹羽・・・とたびたび城主が変わることとなり、幕末の戊辰戦争において、新政府軍と奥州に立てこもる幕府軍との激しい攻防の舞台となる。

■見どころ

戦国ファンとしては特筆すべき見どころは無いが、一つ見るべきところとしては、震災により崩落した石垣の積みなおし作業である。

白河小峰城は東日本大震災により石垣が崩落しており、現在その積みなおし作業をしている。
震災前の石垣の写真を見ながらどこにどの石があったか探り当てて、同じ場所に積みなおしていくという気の遠くなる作業である。管理人が訪問した日も平日であったため、地元の土木業者の方々が少人数ながらも黙々と石を積んでいく作業が確認できた。本当に頭が下がる思いである。

実質的な天守であった三重櫓は、よくある鉄筋コンクリートの復旧ではなく、全面木造での復旧であるところも好感がもてる。戊辰戦争の舞台となった山林からスギを伐採して復旧したらしく、ところどころに戊辰戦争における生々しい銃弾の痕を見ることができる。

<本丸高石垣の上に見える三重櫓>

<本丸内:手前が本丸御殿跡、奥が実質的な天守である三重櫓>
DSC_1654

<本丸内:右手前が前御門(正門)、左奥が三重櫓>

<前御門の入り口側から見上げる三重櫓>

<三重櫓に設けられた狭間(射撃用の穴)>

<三重櫓内:全面木造での復元>
DSC_1660

<高石垣の復旧作業>

DSC_1645



<放射線量表示:関西から来た管理人は少しビビりました・・・>

<公式パンフレット>

■100名城スタンプラリーの方は
・二本松城(No.11)  北に60km、車で1時間程度(高速道路)
伊達巡りにむかうのであればこっち・会津若松城(No.12) 北西に100km、車で1時間半程度(下道)
戊辰戦争を巡る旅ならこっち

■城データ

  • 登城日       2017年8月22日(火 )
  • 住所        福島県白河市郭内1-73(白河集古苑)
  • 電話番号      0248-24-5050(白河集古苑)
  • 公式HP      白河観光協会HP
  • 入場料       無料
  • 駐車場       無料
  • 所要時間の目安   90分程度
  • 混雑度       小
  • 注意点       カーナビには0248-24-5050(白河集古苑)で設定しましょう。
    白河小峰城と入れても出てきません。
  ※管理人が登城時の情報です。登城の際は必ず公式HPで最新情報をチェックして下さい。
■管理人の勝手な評価

~城として~
  • 難攻不落度     ★★☆☆☆(普通の平山城です)
  • 歴史に浸れる度   ★☆☆☆☆(戊辰戦争ファンの方は楽しめるかも?)
  • 他では見れない度  ★☆☆☆☆(特筆すべきところは・・・)
  • 総合評価      ★☆☆☆☆
~行楽地として~
  • アクセス性     ★★☆☆☆(白河中央スマートICが近くに)
  • 登城のしやすさ度  ★★★★★(不便はありません)
  • 分かりやすさ度   ★★★☆☆(適度です)
  • 景観度       ★★☆☆☆(本丸から白河の街並みは見えますが・・・)
  • 女性と行ける度   ★★☆☆☆(高校生のデートを見かけました)
  • 総合評価      ★★★☆☆

コメント

タイトルとURLをコピーしました