■概要
朝鮮半島で行われた「白村江の戦い」(唐・新羅vs日本・百済)で大敗した日本軍が、勝ちに乗じて唐・新羅軍が日本に侵攻してくることに備えて築城した城の一つです。
同時期に作られた城は、大野城(福岡県)・水城(福岡県)・基肄城(佐賀)・鞠智城(熊本)で、それぞれ玄界灘や有明海からの侵攻から、西国政治の中心地である大宰府政庁を防衛する形で作られました。
鞠智城は、日本で唯一の八角形の建物跡を有する古代山城で、城門や土塁、貯蔵庫などが建ち並び、兵站基地としての用途のほか、政庁機能も有していたと見られます。
■見どころ
公園内には国内唯一とみられる八角形鼓楼をはじめとして、兵舎や貯蔵庫などの古代建築物が復元されていて古代にタイムスリップしたような感じを味わうことができます。
同じ古代城の東北の多賀城とは異なり、建物が復元されているという点が歴史に浸ることができる重要なポイントになっています。
<公式パンフレット>
公式ホームページからダウンロードすることができます。
■写真&散策記
熊本駅から1時間程度車を走らせた山の上にあります。
大きな公園になっているのですぐにお分かりかと思います。
こちらは古代建築物を模した土産店「長者館」です。
この裏に駐車場があります。
スタンプは鞠智城に関する資料を展示している「温故創生館内」に置いてあります。
(入場無料)
左は言わずと知れたゆるキャラのくまモンですが、右は鞠智城オリジナルゆるキャラの「ころう君」です。うーーん微妙。。
館内で園内マップをもらいます。
池の尾門までぐるっと回って90分ぐらいの行程だそうです。
まずは広場にある温故創生の碑、九州の沿岸を防備した兵隊である「防人」とその家族と、鞠智城の築城を手伝った百済人がモチーフにしてあります。まあ、ここはさっと通過します。。
少し下っていくと深迫門跡です。
城の南東隅の入り口となっていた門です。
再び池の尾門を目指していきます。
それにしても天気が良くて気持ちが良いです。
池の尾門へ到着!南西隅にあって、鞠智城内で最も低い位置にある入り口です。
ここから再び広場の方へ戻りますが、結構下ってきているので戻りはかなりの急階段です。
長者山展望休憩所です。
こちらは特に古代建築物ではありません。
復元されている板倉以外にも同様の建物の礎石が多く見つかっています。
手前に見えるのが米倉、そして右奥に見えるのが鞠智城メインスポットの「八角鼓楼」です。
八角鼓楼は国内古代山城では唯一とみられる建物で、鞠智城内には4か所の遺跡が見つかっています。
時報や、見張りに使われていたのではないかと推定されています。
建物内は、「ころう君」がガードしていて入れません!
以上、のどかなタイムスリップを味わう事の出来る古代山城「鞠智城」の散策でした!
- 城名 鞠智城<続日本百名城No.189>
- 種別 古代山城
- 登城日 2018年11月23日(金)
- 住所 熊本県山鹿市菊鹿町米原443-1
- 電話番号 0968-48-3178
- スタンプ設置場所 温故創生館(鞠智城公園内)
- 公式HP 鞠智城・温故創生館
- 入場料 無料
- 駐車場 無料
- 所要時間の目安 90分程度
- 混雑度 中
- 注意点 特に無し(山城ですが、普段着で回れます)
~城として~
- 難攻不落度 ★★☆☆☆(築城当時は防衛用の山城でした)
- 歴史に浸れる度 ★★★☆☆(古代にタイムスリップできます)
- 他では見れない度 ★★★★★(八角鼓楼は国内唯一です)
- 総合評価 ★★★☆☆
- アクセス性 ★★☆☆☆(熊本市内からも遠いです)
- 登城のしやすさ度 ★★★☆☆(軽装で回ることができます)
- 分かりやすさ度 ★★★☆☆(解説や資料館など充実しています)
- 景観度 ★★★☆☆(灰塚からの景色が良いです)
- 女性と行ける度 ★★★☆☆(珍しいスポットなのでありです)
- 総合評価 ★★★☆☆
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