■概要
琉球の戦国時代にあたる三山時代(14~15世紀)に、琉球一の築城名人・護佐丸が築いた城です。
護佐丸は、後に琉球を統一する南山の尚巴志王のもとで武力を振るった猛将でもあります。
座喜味城は赤土の台地に築かれた山城で、北は本部から南は浦添・首里まで見渡すことができました。南山・中山を統一した尚氏が北山(今帰仁城の方面)に睨みをきかせる狙いがありました。
護佐丸は東シナ海にも近いこの地を海外交易・地域支配の拠点とする予定でしたが、勝連城の阿麻和利が茂知附按司を倒して勢力を拡大してきたことにより、尚氏は、勝連城に睨みをきかせるために護佐丸を勝連城の対岸の中城城に移封しました。
第二次世界大戦中には日本軍の高射砲が置かれ、戦後は米軍のレーダー基地が建設されるなど、軍事的・地理的に優位性の高い場所であったことが伺えます。
「琉球王国のグスク及び関連遺産群」としてユネスコの世界遺産に認定されています。
■見どころ
城はシンプルな二郭構成です。一の郭と二の郭ともに入り口は美しいアーチ門になっています。
とても小規模な城ですが、本土の城とは一線を画す異国情緒に富んだお城です。
■写真&散策記
座喜味城は車でかなり登ってきたところにあります。
目の前に続日本百名城のスタンプ設置場所でもあるユンタンザミュージアムがあるので、こちらに車を停めて散策します。
琉球の農村のシンボルである穀物倉庫「高倉」の復元です。
琉球地方は湿気が多いため高床式になっており、下部にはネズミ返しが付いています。
二の郭門です。
ヤシの木も相まってとても異国情緒あふれるアーチ門です。
一の郭門をベースに復元されたものです。
二の郭に侵入すると、一の郭の石垣城から容易に射撃できるようになっています。
礎石跡です。
一の郭には建物が建っていましたが、瓦などは出土されておらず板葺きか茅葺きであったとされています。
一の郭の石垣の上には登れるようになっています。
ここから二の郭に侵入した敵を射撃するための兵士が詰められるよう、広めの作りになっています。
また、アーチ門となっているのは、赤土の脆弱な地盤の上でも安定して建てることが出来るほか、敵兵をあらゆる角度から射撃することができるという利点がありました。
異国情緒があって人も少ないせいでしょうか?
結婚式の前撮りをしている海外からと思われるカップルがおられました。
とても短時間でしたが、以上で散策終了です!
■公式パンフレット
- 城名 座喜味城(ざきみぐすく)<続日本百名城No.199>
- 種別 山城
- 登城日 2019年7月4日(木)
- 住所 沖縄県中頭郡読谷村字座喜味708番地6(ユンタンザミュージアム)
- 電話番号 098-958-3141(ユンタンザミュージアム)
- スタンプ設置場所 ユンタンザミュージアム
- 公式HP ユンタンザミュージアム公式HP
- 入場料 無料
- 駐車場 無料
- 所要時間の目安 30分程度
- 混雑度 小
- 注意点 特に無し
~城として~
- 難攻不落度 ★★★☆☆(琉球一の築城名人・護佐丸の築いた城)
- 歴史に浸れる度 ★★☆☆☆(琉球の歴史に詳しくないので・・・)
- 他では見れない度 ★★★★☆(本土の城とは一線を画しています)
- 総合評価 ★★★☆☆
- アクセス性 ★★☆☆☆(車は必須です)
- 登城のしやすさ度 ★★★★★(かなり小規模です)
- 分かりやすさ度 ★★★★☆(分かりやすいです)
- 景観度 ★★★★☆(小さいですがとても美しいお城です)
- 女性と行ける度 ★★★★☆(結婚式の前撮りに使うぐらいなので)
- 総合評価 ★★★★☆
コメント