概要
南北朝時代に越後国の守護であった上杉氏が築いた城で、守護代・長尾為景が初代城主となりました。後に長尾氏は越後の実権を掌握し、北条氏から関東を追われた関東管領上杉家の名跡を継ぐこととなり、春日山城は長尾為景・晴景・上杉謙信・景勝の4世代にわたって越後国の中心拠点となりました。春日山城は天険を利用した難攻不落の山城として知られます。
見どころ
上杉謙信は常に外に出て戦うタイプの大名だったので、実際に春日山城が城攻めを受けたことはなく、防御性は実証されていないが、実際に登ってみると、春日山という山自体の地形を利用した要塞であり堅城であることが良くわかります。山頂の本丸に至るルートは3つあり、南三の丸・柿崎屋敷に守られた大手道ルート、二の丸・三の丸に守られた正面ルート、直江屋敷に守られた千貫門からのルートがあります。
2017年8月現在、大雨による崩落のため三の丸→二の丸→本丸と攻め上るルートは復旧作業中で、立ち入ることができません。管理人おススメルートとしては、春日山神社下駐車場に車を停めて、春日山神社参拝→千貫門→直江屋敷→毘沙門堂→本丸→景勝屋敷→柿崎屋敷→南三の丸→春日山神社という一筆書きルートです。軽い登山になるので、トレッキングに適した服装(最低限、長袖長ズボン+滑り止めの付いた靴)を推奨。
毘沙門天の化身といわれた上杉謙信が兵馬を養った居城に思いを馳せてください!

春日山神社近くにある石碑と謙信公銅像
上杉謙信公の銅像です。大河ドラマ「天と地と(1969年)」放映を記念して建てられたとのことです。

謙信公銅像

神社から城へ向かう山道

千貫門

大雨での崩落により復旧作業中の二の丸

復旧作業中の作業員の方々

毘沙門堂
謙信公が崇拝した毘沙門天が祀られている堂です。昭和に復元された堂で、実際には近くにある石碑が立っているところにあったとのことです。

毘沙門堂址

本丸址碑
大井戸は現在でも水が湧きだしており、籠城戦となっても水の心配は無かったといわれています。
謙信の跡を継いだ上杉景勝の屋敷があった場所で本丸付近にあります。

上杉景勝屋敷跡①
最後に、城山の麓にある上越市埋蔵文化財センター(100名城スタンプ設置場所)史跡広場です。
春日山城の掘りや道、番所などを再現しています
お手軽に済ませたい方はコチラでどうぞ。
公式パンフレット
あわせて巡りたい
御舘は関東管領政庁の役割の建物であすが、現在は遺構などは残っておらず、住宅地の中の公園となっています。謙信の死後跡目を争った景勝・景虎が争った「御館の乱」において、景虎が立てこもる御館を景勝が火をつけて攻め滅ぼした事で知られます。
上杉謙信と武田信玄が一騎打ちを行った伝説で有名な「第四次川中島の戦い」合戦場です。
春日山城から南に90km程度とやや遠いですが、春日山城の護摩堂で戦勝祈願して川中島に向かった上杉軍と同じ道のりを辿ってみるのも面白いかと思います。
城データ
- 登城日 2017年8月19日(土)
- 住所 新潟県上越市大豆1743
- 電話番号 025-525-4614
- 公式HP 上越観光Navi
- 入場料 無料
- 駐車場 無料
- 所要時間の目安 180分程度
- 混雑度 小
- 注意点 トレッキングに適した服装を推奨
管理人の勝手な評価
- 難攻不落度 ★★★☆☆(実際に攻められたことは無いですが)
- 歴史に浸れる度 ★★★★★(謙信の居城を堪能しましょう)
- 他では見れない度 ★★★★☆(山自体が要塞です)
- 総合評価 ★★★★☆
- アクセス性 ★★★☆☆(上越インターからは近い)
- 登城のしやすさ度 ★★☆☆☆(軽い登山です)
- 分かりやすさ度 ★★☆☆☆(解説は少ない、案内図の持参を)
- 景観度 ★★★★★(山頂からの景色は絶品)
- 女性と行ける度 ★★★☆☆(景色良いのでハイキングとしてどうぞ)
- 総合評価 ★★★☆☆
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