■概要
江戸幕府を開いた徳川家康が、外様大名のひしめく西国諸国への抑えとして山陰道の要衝である丹波篠山に築いた城であり、築城名人の藤堂高虎が縄張り(設計)を担当。もともと丹波国の中心拠点は篠山城の南方にある「丹波富士」と称される高城山に築かれた八上城(やかみじょう)という山城だったが、時代背景として山城が役割を終えたことにより、篠山の盆地に築城された。
■見どころ
篠山盆地に築かれた平城であるが、家康が西国への抑えとして築城した城であり、内堀・外堀に南・東の2か所の馬出を配した堅城である。現在遺構を見ることはできないが、三の丸石垣は真っすぐの辺ではなく一定間隔ごとに「屏風折り」と呼ばれる狭間が設置されており、三の丸への攻め手をあらゆる方向に射撃できる工夫が施されていたとされる。築城を命じた江戸幕府も、あまりに堅固すぎる城とならないよう、本丸や天守台への建造物の建設は途中で中止したといわれる。
■管理人の散策記
篠山城は大阪から舞鶴若狭道を北上して、丹波篠山口インターからほど近い場所の篠山市の中心部にあります。結構のどかな田舎ですが、駐車料金はちゃっかり有料です(200円)。
駐車場は旧三の丸に位置しています。
駐車場に車を停めて大手門側の北廊下門から入城します。
現在は単なる橋ですが、当時は廊下門になっていたようです。
現在は石垣のみですが、手前が表門、右奥が中門にあたります。
桝形虎口になっていて堅固な作りです。
右が大書院です。
大書院は二の丸御殿にあたる建物で、篠山藩の藩政を執り行った庁舎です。
残念ながら復元ですが、田舎の城には似つかわしくない立派な建物です。
大書院内部は有料です(有料400円)。
内部では、篠山城の歴史や城の構造についてのVTRを見ることができます。
また、有料(1500円)で甲冑体験もできます。
紙で出来た甲冑ですが、パッと見た感じ普通の甲冑に見えます。良くできています。
二の丸御殿跡です。
こちらは残念ながら建物は残っていませんが、どのあたりにどのような部屋があったのかが床面に記されています。
二の丸から本丸へ向かいます。
本丸跡は現在は青山神社になっていますが、当時は何も建っていなかったとのこと。
天守台です。
ここも堅固すぎる城にならないよう建物は建てられなかったとのこと。
背景に見えるひときわ高い山が、戦国時代に波多野氏が治めた八上城のあった高城山です。
本丸から二の丸に戻って、二の丸から埋門(うずみもん)を通って南側に抜けます。
なかなかの高石垣です。
南門付近から眺める石垣。
左手前が二の丸石垣、右奥が本丸及び天守台石垣。
南門を抜けて南馬出に向かいます。
南馬出。現在はただの空き地ですが、堅固な作りであったことが伺えます。
南馬出から西側へ抜けると三の丸の城下町へ抜けます。
このあたりは重臣の武家屋敷が立ち並んでいたようです。
武家屋敷から三の丸Pへ戻って散策終了!
車で篠山城から出る途中に東馬出もチラ見していきます。
- 施設名 篠山城<日本百名城No.57>
- 登城日 2017年11月23日(木)
- 住所 兵庫県篠山市北新町2-3
- 電話番号 079-552-4500(大書院)
- 公式HP 篠山城大書院公式HP
- 入場料 有料
- 駐車場 有料
- 所要時間の目安 90分程度
- 混雑度 中
- 注意点 特に無し
~城として~
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