■概要
信濃小県郡の豪族だった真田氏が築いた城であるといわれるが、真田氏はお隣の信濃埴科郡の豪族・村上義清によって駆逐され、義清により大改築が行われる。村上義清は父親を追放し信濃侵攻を開始した甲斐国主・武田晴信(のちの信玄)の軍勢をこの砥石城で退ける(砥石崩れ)。その後、晴信は義清によって駆逐された真田家当主・幸隆を召し抱え、幸隆の調略によって難攻不落の砥石城はついに落城する。その後しばらく、真田家が城主を務めるが、関ヶ原の戦い前の第二次上田原合戦において真田家当主・昌幸は上田城に本拠地を置き、息子・信繁(幸村)に砥石城の守備をまかせるが、信繁は攻め手が徳川方の兄・信之であったことからあっさり城を明け渡し、上田城に撤退する。
■見どころ
砥石城、米山城といった出城を正面に据え、バックに居館などのある本城を据えるというシンプルな山城だが、過去に武田信玄、真田信之といった名将が結局武力で制圧することは出来なかったことから難攻不落の山城であるといえるだろう。登ってみると、砥石城に至るルートは非常に急坂であり、攻め落とすのは容易では無かったと思われる。是非、晴信vs義清の「砥石崩れ」をイメージしながら、戦国の歴史に思いを馳せていただきたい。
<砥石城・本城・米山城の位置関係>
※矢印は大まかな登城ルート
■管理人の散策記
早朝8:00前の小雨が降る中、この看板付近に車を停めて登城開始。
管理人も小城だと高をくくって舐めてましたが、後で看板の意味を知ることに・・・
入山口にある門です。模擬門なので当時の城と関連はありませんが、雰囲気が出てよいです。
ここから山道をひたすら登っていきますが、なかなかの急坂で、ロープが張ってあります。
途中で振り返ったところ。
途中から階段になっています。
ひたすら階段を上ります。
後姿は管理人です。
岩に掘られた階段です。
30分ほど歩いて砥石城跡に到着!
振りかぶっているのは管理人妻です。
砥石城跡は出城のため狭いです。
砥石城を抜けて本城跡に向かいます。
- 登城日 2017年8月18日(金)
- 住所 長野県上田市上野
- 電話番号 0268-23-5408(上田市観光課)
- 公式HP 信州上田観光情報
- 入場料 無料
- 駐車場 無料
- 所要時間の目安 90分程度
- 混雑度 極小
- 注意点 熊出没情報ありのため、対策(鈴、ラジオ)していきましょう。
~城として~
- 難攻不落度 ★★★★☆(信玄・信之も落とせなかった山城)
- 歴史に浸れる度 ★★☆☆☆(遺構が少ないか・・・)
- 他では見れない度 ★☆☆☆☆(シンプルな山城かと)
- 総合評価 ★★☆☆☆
- アクセス性 ★★★☆☆(上田インターからはまあまあ近いです)
- 登城のしやすさ度 ★★☆☆☆(そんなに大きくないですが、急坂の山城です)
- 分かりやすさ度 ★★☆☆☆(解説は少なめ)
- 景観度 ★★☆☆☆(山頂からの展望は良いです)
- 女性と行ける度 ★☆☆☆☆(山ガールでなければやめておきましょう)
- 総合評価 ★★☆☆☆
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